グランドセイコーに匹敵する名デザインと賞讃された直径38.4mmのSARB033,SARB035が惜しまれつつ、2017年頃に生産終了になりました。
後継モデルと思われるプレザージュは直径40.5mmや41.7mmで小型化の流れに向かったスイス時計に逆行して大型化されたので人気がありませんでした。
今回、ついに38mmの後継モデルが発表されました。
前回のSARB033、SARB035と比較すると、マイナス点は
1.価格が1万円アップ
2.ムーブメントが6R15(日差+25〜-15秒)から低価格帯のモデルに使用される4R35(日差+45〜-35秒)に変更
3.ゼンマイの持続時間が50時間から40時間に変更
プラス点は
1.平面サファイアガラスからデュアルカーブ(曲面)サファイアガラスにアップグレード
2.文字板の仕上げに手間をかけている
ユーザーの方がマイナス点と感じる2と3に対する見解は4Rと6Rはゼンマイの持続時間を変えただけで、ほぼ同一のムーブメントであり、ゼンマイを強くして持続時間を延ばすと耐久性が悪くなる。
6Rの後に安価な4Rを発売したので、あえて精度を悪く公表しています。
38mmで流行に左右されない腕にフィットするケースとカーブサファイアガラス、リーフ型の長短針、手間のかかった文字板等、コレクターでもある店主が経験をもとにセレクトしました。
自動巻グランドセイコー(キャリバー9S)は高級感に欠けるマジックレバーの採用を止め、切り替え車にした為13.3mmとダイバーウォッチ並みに厚くなっています。
将来に渡り、分解掃除後も日差+5秒〜-3秒を維持するのは不可能だと判断し、当店では販売しておりません。
修理は全てセイコーで行い、51,700円(税込)のコンプリートサービスをするというのは納得が出来ません。
以上の理由から当店では、精度以外はひけをとらないこの時計をお勧めしたいと思います。
白文字板 SARY147 完売しました。