ユージン・メイランが1914年にスイス時計の中心地ビエンヌにて創業しました。
1934年には自動巻やクロノメーターの製造も開始しました。
1938年、第2次世界大戦で不況の最中に開催されたバーゼル時計フェア(現バーゼルワールド)は出展メーカーがわずか29社のみでしたが、グリシン社はその内の1社で今日に至るまで、欠かさず出展しています。
1953年には2ヶ国の時刻を表示出来る画期的なグリシンエアマン(36mm)を開発。
以来、グリシンエアマンは代表作となり最も有名なワールドタイム付時計として頂点を極めました。
民間航空機、軍関係のパイロットに人気を呼び愛好されました。
1970年代、クォーツ不況で企業規模を縮小し苦難に耐えてきましたが、1996年には中断していたエアマンを当時の流行の大型サイズで復活させました。
2014年には創業100周年記念で36mmのオリジナルサイズのエアマンも登場しました。
しかし、当時の日本の輸入代理店の消極策により、日本にはほとんど入荷のお知らせがなく、当店も好みに合致したこの時計の存在を知りませんでした。
2019年、新たな輸入代理店により輸入が再開されました。
現在グリシンはクロノグラフやムーンフェイズ等興味をひかれる時計を製造していますが、当店ではワールドタイム付時計の頂点に立つ時計と認めた36mmのグリシンエアマンNo.1の取扱を開始しました。