歴史の浅いローレックスが先行するスイス製高級メーカーに追いつく為に企業努力していた頃の製品です。
この時代は丸型ケースに飽きたお客様の要望で、角型ケースの人気がありました。
ムーブメントは丸型を使用し、ケースは上下を少し伸ばした長方形です。
胴体部分は9金ピンクゴールド、裏ぶたはステンレスを使用した珍しい時計です。
力の加わる裏ぶたに9金よりさらに丈夫なステンレスを採用したのは非常に合理的で、時計を知り尽くした人が設計したことが伺えます。
10 1/2と比べるとブレゲヒゲやヒゲ持ちの固定も高級使用になりました。
このムーブメントに自動巻きを付けたキャリバー620がローレックスの原点となったオイスターパーペチュアル(通称バブルバック)です。
SANYU社のオルロジェオンライン ムーブメントから見た時計の発展史 Vol.3(文:栗崎賢一)にて紹介されています。