三大時計にも供給していた超高級ムーブメントにプラスして月・日・曜日・月齢の複雑機構組み込んだ頂点に立つムーブメントです。
同じく角型ムーンフェイズの頂点にたつ806/AWにはない月が1日に自動的に送られる機能も追加されました。
しかも33.2ミリのケースに納めるのは至難の業で歴史に残る逸品です。
涙が落ちる様をデザインしたティアドロップと名付けられたケースの足、ステンレスにピンクゴールドのベゼルを配したケースは芸術品です。
これ程の複雑機能をこのサイズで実現させることは巨大化高額化至上主義の現在においては不可能でしょう。
(太安堂本店店主 栗崎賢一著『キャリバー名作選』36、37ページ参照)