ルクルト三代目の自動巻で前作同様半回転式です。
PはKと並んで耐震装置の種類を表しています。
この時代になるとライバル各社は全回転式を採用していますが、巻上げ効率は良好で厚さも薄く出来る利点があります。
この後の全回転式キャリバー880や大失敗に終わったキャリバー350の例もあるようにルクルトの自動巻は半回転のほうが優秀でした。
初代476は手巻に慣れていた人たちから腕に付けているだけでゼンマイが巻き上がる自動巻に信頼感がなく、不評でした。
当時のライバル各社はカレンダー付は全回転式、中3針が主力商品でしたが、ルクルトは半回転式、小秒針だったので非常に希少です。
半回転式自動巻で初めてカレンダーが付きました。
(太安堂本店店主 栗崎賢一著『キャリバー名作選』105ページ参照)