5つの特長を表す『5』の説明はセイコー自身が時代により異なった説明をしていますが、1963年から『防水』、『日付』、『曜日』、『自動巻』、『耐震装置』の5つの機能を持っているのでファイブと命名されました。
セイコーを代表する時計で『5デラックス』、『5アクタス』、『5スポーツ』等名称を変更しながら、キャリバーも76系、66系、61系、63系、70系とモデルチェンジをしながら、セイコーがクォーツに全面的に切り替える1978年まではセイコーの商品カタログにも載っていました。
海外で有名になったSKXシリーズが海外生産のキャリバー7S26から手巻装置と秒針停止機能を備えた4R系にアップグレードしてから4年、2023年からは日本のセイコーカタログにも掲載される様になり太安堂本店でも取扱いを開始しました。
その中でも当店が特に注目しているSKXシリーズが38mmミッドサイズと42.5mmながらGMT機能を付加したこの時計です。
キャリバー4R34を使用しているこの時計は2023年6月発売予定の同系のキャリバー6R65を使用した時計が3倍以上の価格、72時間の駆動時間により精度の不安定さが心配される中でデザイン、GMT機能、価格の点でお勧め出来る時計です。
リューズを1段引き出して右回転させると赤いGMT針(1周24時間)を1時間ずつ進ませる事が出来ます。
回転ベゼルと文字板の2ヶ所に24時間表示があるので最大3ヶ国の時刻を知る事が出来ます。
セイコーのGMT時計として最高傑作にも関わらず良心的な価格でおすすめです。