水中での衝撃から時計を守るダイバーズウォッチ必需装置のリューズガード付きにもかかわらず、洗練されたデザイン、100mの防水に耐え、手巻、自動巻、秒針停止装置を備え大幅にグレードアップ、サイズは小径(ミッドサイズ)で38mm、lダブルロック式メタルバンド付、価格も40,700円(税込)と世界的にも類の無い時計が誕生しました。
アンティーク時計コレクターの方にも水や耐久性を気にせず日常使いできる時計としてお勧めします。
当店店主も早速腕に付け3分毎に緩急を付け5回繰り返す朝のウォーキングに毎日使用中です。
文字板の色も今までのコレクションに無く、派手かなと思いつつも良い色合いだったオレンジ色の使用を決断しました。
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この時計のルーツは1979年に誕生したリファレンス(品番)PYH011とPYH013(共に35,000円)です。
冒頭でも述べたダイバーズウォッチに必要なリューズガード付の洗練されたケースはそのまま継続されましたがムーブメントは自動巻を廃止し、世界をリードしていた高トルクの75系に切り替えました。
このクォーツダイバーはムーブメントの変更こそありましたが非の打ち所の無い完璧なケースを使用し、1998年までのカタログにも掲載される程のロングセラーとなりました。
1998年頃、電池が入手しにくい国々からの要望もあり、機械式のキャリバー70系を再び製造開始しました。
海外で製造したキャリバー7S系(1998年から製造開始)を最高傑作のケースと信じられない低価格でSKXのリファレンスナンバー(品番)をつけ日本以外のアメリカを中心とする世界中で販売を開始しました。
日本ではまったく紹介されず、カタログに載っていないSKXシリーズは海外では大量に販売されていました。
日本でも有名になると並行輸入業者経由で国内でも数多く販売される様になりました。
セイコー社によると2019年日本のセイコーの若手社員からの要望もあり、記事冒頭でも述べた通り手巻機能とハック機能を追加し、大幅にグレードアップした日本製の4R系を採用しました。
200m防水、ネジ込みリューズを採用してしまうと10万円を遥かに超える他のダイバーズウォッチの売り上げに影響してしまう為、ネジ込みリューズを廃止し、100m防水とし、名称もダイバーから『5スポーツSKX』としました。
横須賀はアメリカ軍の基地があり、アメリカの軍人さん達が来店してくれます。
彼らの中にはダイバーから防水性能を下げ『5スポーツSKX』になったのを残念だという人もいますが、SKXダイバーはネジ込みリューズが壊れた時はチューブ交換が出来ずにケース一式交換となり時計の価格以上の修理代がかかります。
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SKXとは、1998年頃から海外で製造され日本以外の全世界で販売されたセイコー自動巻ダイバーウォッチの品番です。
SKX007とアルファベット3文字と数字3文字でSKXに特に意味はありません。
SKX007、SKX009、SKX013等のダイバーウォッチは当店がセイコー製品で最高傑作と評価している防水ケースと信じられない程の安価で世界中で人気があり、おそらく販売個数はNo.1だと思われます。
日本では販売されていませんでしたが、時計コレクターの人々に知れ渡っていました。
2019年から日本のセイコーも製造を開始し、2023年からカタログに掲載する様になりました。
セイコーの他のダイバーウォッチとの差別化で100m防水の5スポーツの名称になりましたがあえて世界中で有名な『SKX』を品番から商品名に格上げしてアピールする事になりました。
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SBSA231のオレンジ文字板の写真はつや消しオレンジ色に見えますが、明るい場所で見ると下地の銀色が見えます。
写真では撮りきれませんので御来店の上御覧下さい。