1960年、初代のグランドセイコーがクラウンのムーブメントをきれいに仕上げ、調整を加え、穴石の上に受け石を追加し石数を増やしケース、文字板、針等に高級仕上げを施し誕生しました。
その後も 「チャンピオン 」「マチック」「ロードマチック」も同様な手法で57,62,61,56系グランドセイコーと称され1970年代まで生産を続けていましたが耐久性ではスイス製には及びませんでした。
1969年に誕生したクオーツが徐々に価格引き下げになると機械式時計やグランドセイコーは存在意義を失い廃止されました。
1988年、クオーツの高級部門としてグランドセイコーが復活しました。
内装のムーブメントは高級仕様が施されましたが特筆すべきは外装です。
価格にふさわしい時計が完成しました。
特にこのSBGX005はスイス時計が頂点に達した時期のデザインを手本として作られている為、モデルチェンジされること無く今日まで長い間製造されてきた長ロングセラーの最高傑作です。
巨大化の一途を辿る多くの高額スイス製時計には真似の出来ない日本人にフィットする時計となりました。
1998年にはスイス製機械式時計の復活に伴い機械式グランドセイコーも復活しましたが、グランドセイコーの中でも当店はクオーツ式グランドセイコーSBGX005と同系のSBGX205は「ザ・シチズン」と並んで世界の頂点に立つクオーツ時計だと確信していました。
この確信のもと、太安堂本店ではクオーツのグランドセイコーのみを販売していました。
大きさも36ミリで伝統的なデザインのケース、深みのある文字板、重厚な針、カーブ付きサファイアガラス、フィット感溢れるブレスレット、全てが同様な価格のスイス時計を超越していました。
現在、SBGX005は販売が終了して当店でも完売しました。
当店では機械式グランドセイコーは取り扱い基準を満たしていない為、一切販売していませんでした。
クォーツ式のみを販売していましたが、THE CITIZEN VS GRAND SEIKOで解説している様に性能・価格共に優位に立つザ・シチズンのみを取り扱う事になりグランドセイコークォーツの取り扱いは中止致しました。