懐中時計から腕時計に推移してくると懐中時計も小型・薄型化が要求されてきました。
この時計は直径が45.5mm、厚さが9mmで懐中時計は重すぎてポケット収納に困るという方の要望に応えて誕生しました。
テンプ、一番車、二番車、四番車の4つの受け(ブリッジ)は重さを軽減する為、削ぎ落とせる範囲で削ぎ落とし直線で校正されています。
その為、高級感を出す面取りが良く見え、あまりの美しさにムーブメントの写真を多く撮影してしまいました。
芸術品とも呼べるムーブメントをお楽しみ下さい。
ジャガールクルトをベースとしたムーブメントは薄型化のため、平ヒゲを採用していますがヒゲゼンマイの深さと角度を調整できる吊りヒゲ構造、地板の下に配置された角穴車、コハゼすらも面取り・鏡面仕上げが施され、三大時計に相応しい懐中時計の最終到着モデルと言えるでしょう。