1950年頃からスイスの高級時計は毎日巻かなければいけない手巻に対し、1日8〜12時間腕に着けていれば動き続ける自動巻に力を入れ始めました。
手巻のムーブメントの上に自動巻の巻上げに必要な歯車とさらにその上にローターを配置すると厚くなってしまいました。
このウィークポイントに挑戦したのがクロノグラフで確固たる地位を占めているユニバーサルでした。
自動巻の歯車とローターを手巻のムーブメントと同じ高さに配置する画期的なマイクロローター式自動巻の発明でした。
ローターをムーブメント内に収める為に小さくすると巻き上げ効率が悪くなります。
これを両方向巻上げにし克服したのが独自設計のマイクロローターで手巻式と同等の厚さに収める事に成功しました。
ユニバーサルはトリプルカレンダー ムーンフェイズ付クロノグラフと高級自動巻の全く異なる両分野でトップを占める唯一の時計メーカーとなる事が出来たのです。