1900年頃から小型化に成功した懐中時計を工夫しながら腕に着ける事により腕時計の歴史が始まりました。
当時は全て丸型ケースだったのでお洒落な人達の間では「人と違った角型を欲しい」との要望があったのでしょう。
ムーブメントの歯車等の配置を根本から替える為の開発は困難を極めました。
一時しのぎとして丸型のムーブメントを使用した樽型(トノー型)が角型ムーブメント完成までの中継ぎとして代用されました。
1930年代になると苦労を重ね、インターナショナルやパテック、ロンジン、ジャガールクルト、オメガ等も角型ムーブメントの開発に成功しました。
このキャリバー9.47は角穴車をブリッジの下に配置した超高級時計のみが採用した耐久性に優れた構造でパテックやインターナショナルと肩を並べる名機です。